自己破産のリスクについて

自己破産のリスクについて

今日は自己破産のリスクについての話です。自己破産には借金がなくなるというメリットがあります。

 

これに対してリスクとしてどういうものがあるかというと、まずローンが組めない、将来的にローンが組みにくくなるというのがあります。住宅ローンを組んだりとか車をローンで買うなど、信用情報に数年間載りますのでその期間はできなくなります。

 

ですから、現金で支払うという生活に切り替える必要があります。他のリスクとしては財産が処分されるというものもあります。

 

ただし、全財産が処分されるわけではなく、破産をしてもその人の生活は最低限守られますので、差し押さえが禁止されているものや少額の財産については残ります。神奈川県では20万円あたりが基準になっているので、これを下回るような預貯金、保険などはそのまま使えますし、減価償却期間が過ぎている国産車などもそのまま使えます。

 

ですので、思ったよりも広い財産の保有が認められています。次に、資格を必要とする仕事に一定期間つけなくなるリスクがあります。破産の決定を受けると破産者として扱われますので、その手続が全て終了して復権という免責許可決定が確定するまでの一定期間(通常3〜4ヶ月)、警備員や生命保険の勧誘などの資格登録が必要な仕事につけなくなります。

 

また、官報に載るというリスクもあります。破産の決定などについては官報で知らせなければならないと決まっていますので、住所や氏名が新聞のようなものに載ります。ただ、非常に細かい字で書かれていて、一般の方が見ることは通常ないと言われています。

 

リスクとしては以上のようなものが挙げられますが、たまに誤解をされている方がいますのでそれについて説明しておきます。戸籍や住民票などに破産したことが載るという誤解がありますが実際は載りません。また、選挙権を失うということもありません。

 

預金口座を使えなくなったり、口座を作れなくなるという話も聞きますが、その銀行に対して借金があるようなケースを除いて、特に関係のない預金口座についてはそのまま使えます。もちろん、先ほどお話しました通り、多額の預貯金が残っている場合にはその預貯金の残高を持っていかれることもありますが、少額であれば持ち続けられます。その他、年金や生活保護の受給に関しても、破産は影響しません。

 

以上のように、リスクはありますが、借金がなくなるというメリットとこれらのリスクを比べて、どのような手続きをとればいいか考えて頂けたらと思います。

 

自己破産のメリットとリスク

破産のメリット・リスク、良い点・悪い点ということについてご説明をしたいと思います。 破産という制度は、債務の返済ができなくなった方について、その財産を換価、つまりお金に換えて、債権者に分配し、残った債務については免責、つまり法的に支払う義務がない状態にすることによって、その方の経済的再起を図る制度であり、放っておけば、一生借金に追い立てられる状態をリセットできるということが最大のメリットといえます。

 

他方、破産にはリスクもあり、主なものとしては、次のようなものがあります。

 

まず、1番目に、破産手続開始決定が下りると、資格職業が制限されるという場合があります。例えば、弁護士、公認会計士などのいくつかの士業、あるいは宅地建物取引業者、生命保険募集員、損害保険代理店、あるいは一種の警備業者、警備員などでは、これは欠格事由ということになっておりまして、資格を失うということになりかねません。ですので、これらの資格・職種に該当する方の場合には、破産を選択すべきかどうか、慎重な検討が必要となる場合がありますけれども、それ以外の方にとっては、このリスクは無関係ということになります。

 

次に、破産は、破産者の財産を換価つまりお金に換えて、債権者に分配する手続きですので、換価つまりお金に換える対象となる財産は失うことになります。不動産が代表的なものですが、その他、現時点での処分価格が20万円以上の財産については、換価対象となる可能性があります。

 

しかし実際には、破産を考えるに至るまで、いわゆる金目の物については、もう全部処分してもらって、全部返済に充てているというようなケースも多く、裁判所に申し立てられる自己破産事件のほとんどは、換価対象となるような財産が存在しない場合がほとんどです。

 

それから3番目に、破産手続開始決定の事実というのは、銀行やクレジット会社、サラ金などが加盟する信用情報機関に登録され、それによって、新たな借り入れやカードの発行が、今後困難になるということにはなります。

 

破産による最も大きなリスクというふうに考えられるかもしれませんが、しかし、永久に登録されるわけではなく、おおむね5年から10年程度で登録は抹消されると、記録が抹消されるというふうに言われておりますし、そもそも破産を検討されるような場合には、もう借金がいっぱいいっぱいになってしまっていて、あるいはもう延滞になっていて、もうそれ以上借金を重ねることができないということになっている場合が多いですので、必ずしもこれが決定的な破産によるリスクというふうには考えられないという場合も多いと思います。したがって、このリスクというのも、そんなに決定的なものではない場合も多いかと思います。

 

自己破産と離婚について

「自己破産と離婚」についてお話をいたします。破産をすると債権者が押し寄せてくるんじゃないかということで、離婚をしといた方がいいでしょうかという質問をされることがあります。結論から言いますと、離婚をすれば奥様の立場が守れるとかそういったことは特にありません。

 

離婚をしてもしなくても手続きは淡々と進んでいきます。妻だからといってあるいは夫だからといって相手方の借金の責任を負うというものではありません。

 

ですからご主人が自己破産をしたからといって、奥さんの方がその借金を返済しなければならないといった関係にはありませんので、特に破産に際して、破産をする債権者が怖いということで離婚をするというようなことは考える必要はないということです。